町工場 奮闘記!@ハッコーカーズ

大阪の片隅で自動車の修理等に明け暮れている54号です。

三菱 コルト ラリーアートVer @ タイミングベルト交換作業 

最近の世界のクルマ情勢は「低燃費」「低排出ガス」「高出力」を求めてどんどん

ダウンサイジング化しておりそれがコレまた高評価されているようで・・・。

それに対してHVやEVにばかり傾倒している我等が「メード イン ジャパン」は

完全に出遅れているようで(ーー;)

しかし元々「小排気量+過給器」なんて我等がジャパンのお家芸だった筈。

そんなことを考えながら

三菱 コルト ラリーアートver(Z27AG) でございます。

エンジンは「1500cc+ターボ」な小粋なやつです(^^)

 

このコルトくん、現在の走行距離が「10万km」少し手前。

ということは例のアレですよね(^^) コルトオーナーからのご依頼は

「車検&タイミングベルトの交換」でございます。

 

全ベルト及びプーリー関係を脱着していきます。

クランクプーリーを外したところ

 

エンジンマウントを外してケースも外していくと

 

タイミングベルトとご対面(゜゜)

FFですのでエンジンルームが狭いのは仕方がねぇですが作業がやり難い。

 

 

クランクギアのところもベタついております(゜゜)

カムギアを外してみるとタペットカバーから少しオイルが漏れていました。

 

ウォーターポンプを脱着。

Oリングはカチカチ山だし、インペラーも結構錆びついていましたよ。

新品にしちゃ何かきちゃないウォーターポンプ。

 

ヘッドカバーを分解。

キレイなカムまわり(゜゜) オーナーがキチンとオイル管理しているのが良く判ります。

機械の塊でもある車に永く乗り続けるにはメンテナンスは必要にして「不可欠」です。

 

お古のカムシールを抜いて

新しいカムシールを打ち込み。

 

古いクランクシールも抜き取り

 

新しいクランクシールを打ち込みました。

 

カムプーリーを組み付け。

ヘッドカバーのパッキン関係

 

外したカバーから古いパッキンを除去して

新しいパッキンを組めたらカバーを装着。

そしてプラグも交換。

 

タイミングベルトを規定どおり張って

どんどん元に戻していきます。

しかし三菱のタイミングベルトの張り方は中々めんどくさい。

他社はそんなにややこしくもないんだけどな(ーー;)

冷却水を張りますが秘密兵器にてある程度「エア抜き」をしておいて

あとはエンジンを始動して水温をチェックしながらじっくりと回していきます。


交換したタイミングベルトですが背面部分に細かく亀裂が入っておりました(゜゜)

各自動車メーカーはタイミングベルトを「10万km交換」を推奨しておりますが

実際には10万km無交換でも切れずに走行しているものもあれば

僅か5,6万kmぐらいで歯が飛んでしまうものもあります。

元々の設計やお車の状態、各人の乗り方や「メンテナンス度」にも左右される

でしょうし・・・。何かと巷では「タイミングベルト交換」について

いろいろと言われておりますが最終的にはお仕事もしくは楽しい行楽や旅行中に

タイミングベルトが切れたり歯が飛んだりしてエンジンが動かなくなって

「一番 困るのは誰か?」を考えるべきでしょう(^^;)

店主はそう思うんですけどね。

フロントブレーキ

ローター&パッド交換。


リヤブレーキ。ちょうど交換時期ですね。

結構サビに浸食されており、そのボルトを緩めるにも大変な箇所がありました。

融雪剤の関係でしょうかね(ーー;)

 

 

 

リヤのスライドピンにはグリスがほとんど無し(゜゜)

しかもリヤのブレーキキャリパーのピストンが固くて中々戻らず。ほんと大変!

何とか時間を掛けてピストンを戻しましたがブレーキキャリパーのO/Hが

必要かもしれません。

リヤブレーキ完成!

全部組み付けたら各車輪からブレーキフルードを抜き替えます。

排気ガス測定。なかなかに優秀です。

 

テスト走行へ

診断機にても異常なし。

 

ということで特に問題も無く車検にも無事に合格しましたので待ちわびるオーナーの元へと

コルトくんは颯爽と戻っていかれました(^^♪

でもって「1500cc+ターボ」な三菱コルト。

思った以上に良く走るし、小回りもきくし、5人乗れるし。

「ダウンサイジング」を合言葉に市場に攻め込んでくる世界の自動車メーカーに

「低燃費」&「低排出ガス」&「小排気量+過給器」はメイド イン ジャパンの

お家芸だぜ!と胸を張って言えるよう各自動車メーカーにはコレからも

小粋なクルマたちをどんどんと作って世に出してほしいと思います。

そして自国の下々のことなど眼中にない?

税金を上げることしか知らない「既得権益」しか考えないどアホな御上には

「小排気量」車の全ての「税金」を現在の軽自動車並みに下げるか

660cc~1000ccまでは軽自動車枠にするとかを実現してもらいたい(`´)

さすればもっと小排気量のクルマに乗る人が増えるかもしれないし

クルマに乗る人がもっと増えれば経済効果も上がって「税収」も上がるかもしれない。

何でもかんでも「年貢」=「税金」で雁字搦めにしてしまうとそのうちクルマに乗るのも

嫌になるだろうし若しかしたら「一揆」が起こるかもしれねぇ。

それよりも多くの人の「英知」や「努力」によって出来上がった素晴らしいクルマたちに

おいそれと触れることも出来なくなってしまうかもしれない。

そんなことを考えるようになってしまうようじゃ~いやはやこの国も

ほんと不憫な時代になったもんだぜ(`´)

 

 

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