ある晴れた日の午後に「ポンッポンッポンッ」と独特の排気音で
久しぶりにあの「てんとう虫」が秘密な工場へやってまいりました(^^)
スバル360
オーナー曰く、
・「なんかエンジンにパンチがない?」
・「ラジオを聴きたい!」とのご依頼。
まずはエンジンから点検していくのですが疑わしいのは「点火系」。
プラグコードの抵抗を測ると3番のコードの抵抗がかなり多い。
エンジンを始動して各気筒のパワーバランスを見るとやっぱり3番だけ変化なし(゜゜)
またこの車には今ではほとんど見られなくなった「点火ポイント」が使われてます。
このポイントの表面をサッと磨き、ヒール部にはグリスアップして
組みつけたらギャップの調整に点火時期の調整と・・・。
そしてプラグコードには純正ではなく永井電子の「ウルトラ」をチョイス。
しばらく待って届いたプラグコードを早速組みつけてエンジンを始動!
調子も良さげなのでそのままテスト走行に行き不調が解消したのを確認しました。おまけに始動性も格段に良くなりましたよ!(^^)
ということでお次はカーラジオを聴ける様にします。
今現在の状態でラジオをつけて走ってるとアイドリング状態では全く
発電しておりませんので終いには「バッテリーあがり」でストップしてしまいます。なのでまずは「電気を安定して供給」出来るように改造してみることに決定!スバル360の発電機はダイナモで外付けのレギュレーターで制御しております。
このダイナモを現代の車には標準装備の「IC オルタネーター」に置き換える予定なのですが普通に考えてみてもそうは 簡単には付きません。
まずはこのエンジンに合いそうなオルタネーターを探さなければならず
手持ちの在庫の中から660ccの軽自動車用が形状的にも合いそうでしたので取りあえずこれを使って製作してみました(^^♪ そして思考錯誤の末に
オルタネーター化を実現するべくいよいよスバル360に組み付けしていきます。
まずは現物合わせで各部を採寸。そして必要なステー等を製作していきます。
基本は出来るだけ「シンプル」を心がけてオルタネーターが綺麗に収まるように調整していきましょう。とても大事なのはクランクプーリーとの兼ね合い(゜゜) プーリー同士の位置が合ってなかったらすぐにベルトが擦れて切れてしまいます。なので慎重かつ大胆に位置合わせをし
とうとう完成!
やっとのことで無事にオルタネーターを設置。ちなみに改造前は
こういう感じでした(^^;)
レギュレーターがこのオルタネーターには内蔵されているのでエンジンルームの奥に付いている外付けのデカくて古い黒いレギュレーターは不要になります。そして最後にテスターを使い各部の配線をしていきます。
自動車の発電機の電気の流れが判っていないとショートさせたりして
大事なオルタネーターを一瞬で「パンク」させることになりますので
ちょいと気を抜けない作業になります。そして全てを組み付け出来たらいよいよエンジンを始動します!
★(実際にオルタネーター化しましたコチラの動画をご覧くださいませ)
https://www.youtube.com/watch?v=_9xWt6BbE7Y
そして「RADIO ON!」テスターにて点検してみてもアイドリング状態でも電流&電圧は安定しており、どうやら大成功のようです(^^♪
そうしてテストドライブの為に平成の夕暮れの街中を
「ポンッポンッポンッ」と2サイクル独特の排気音を鳴らしながら
軽快に走る昭和生まれのスバル360。
FMラジオから流れる音楽を聞きながらしばしの間、楽しかった昭和な時代に浸っておりました(*´з`)
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